投資銀行家への道

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2005年 12月 31日

「六本木」の意味するところ

そういえば先日こんな報道がありました。

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みずほ証券誤発注、無職27歳が20億円大もうけ
みずほ証券が総合人材サービス業ジェイコム(マザーズ市場)の株式に誤って大量の売り注文を出した問題で、千葉県市川市に住む無職で27歳の個人投資家が、誤発注に応じて同社株を最大7100株取得し、約20億3500万円の利益を得ていたことが16日、関東財務局に提出された大量保有報告書で明らかになった。
 報告書によると、この個人投資家は12月8日に7100株を取得し、その日のうちに1100株を市場で売却した。その結果、ジェイコム株の発行済み株式総数の41・38%にあたる6000株が残り、13日の決済日に株券の代わりに現金の支払いを受けて決済した。
 これまでに、東京・六本木に住む24歳の会社役員の個人投資家も約5億6000万円の利益を得たことが分かっている。
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注目していただきたいのは、「東京・六本木に住む24歳の会社役員・・」というくだり。
そもそも個人投資家の所在地にニュースバリューなどないはずですよね。
あえて「港区」とはせずに、「六本木」と明記しているところにマスコミのバイアスを感じますね。

e0040531_072533.jpgこの1年、六本木ヒルズをベースとする会社が様々な局面で注目されました。そしてこの2005年は大買収時代の到来とか、M&A元年だと盛んに報道されてます。もちろんこれに反論する気はないですが、ただ冷静に考えてみると何かものすごく先進的なことが起きたのではなく、日本企業が株式市場に真剣に向き合い始めたということに過ぎません。

しかしそんな姿勢は、時に「合理的」そしてある種「冷徹な」ものとして捉えられているように思います。
「買収する方が勝者で、買収されるほうは敗者」
こんな感覚が少なくともマスコミにはまだ残っているように思います。そしてマスコミはその勝者を手放しで賞賛することはしません。少し「下品」なものとして扱っているように思います。言い方は悪いですが、「金儲けの権化」のような捉え方でしょうか。そしてマスコミの言うところのこのような「勝者」は「六本木」ヒルズ族に象徴される人々なんでしょう。

この何気ない「六本木に住む」というフレーズを滑り込ませるマスコミに、そんなスタンスを感じるのは私だけでしょうか。
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by flautebanker | 2005-12-31 00:08 | business


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