投資銀行家への道

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2006年 02月 05日

Amazon.comの凄み

e0040531_3142379.gifこういう仕事をしていると、「買い物に費やす時間」というのはなかなか取れません。
じゃぁネットで、、、というのはかなり安易な話ですが、確かにネット環境につながれたPCさえあれば、いつでも24時間買い物ができるというのは、やはり画期的であると言わざるをえません。とはいえ洋服のように、PC上の写真と、実際に手にとってみた印象に違いがあるであろう商品を買うのはまだ個人的には抵抗あります。他方書籍・CDなんかはどこで買ってもいっしょですから、ついついネットで買ってしまいますね。そうです、私はAmazonの重度のユーザーです。

そんなAmazonについてちょっと調べてみました。つい昨日発表された05年の売上はなんとUSD8.4billionで、日本円にするとほぼ1兆円。すごい。日本の百貨店と比べると、売上規模でいえば伊勢丹、三越を軽く凌ぎ、高島屋とほぼ肩を並べる規模です。ちなみにクリスマス商戦のピーク時のオーダー件数は、1億8千万件。実に1秒間に40件近くのオーダーがあったことになります。

Amazonは書籍のイメージが強いですが、本国アメリカのAmazon.comは、PC・家電・家具・衣料品・玩具・食品など32カテゴリーの商品を取り揃えてます。もはや「世界最大の書店」という形容詞は適切ではないようですね。

しかし、モノをネットで売る、という単純なビジネスモデルで、ここまでの企業になるわけはありません。他社と差別化できる何かがあるはずですね。
真っ先に思いつくのは、「おすすめ」機能。Amazonに馴染みのある方ならお分かりでしょうけど、ユーザーの購入データ、(閲覧データもかな?)に基づきAmazonがその人の好みを分析、それにマッチする商品をトップページに表示します。究極のダイレクト・マーケティングですね。

e0040531_4145254.gifまた実際の書店に行くときというのは、あらかじめ買う本が決まっている場合もありますが、漠然と特定のテーマに関連する書籍を探しにいくこともあります。例えば「新会社法」に関する本を、、といった具合にです。実際に書店に行けば、「法律関係」のコーナーに行き、新会社法に関する書籍を複数見つけることなります。ただしそこに存在するのは、「存在」する本だけです。つまり在庫切れの書籍についてその存在すら分かりません。そんな一連のプロセスもAmazonでは「新会社法」で検索してしまえば、その作業は完了します。在庫の有無にかかわりなく、その書籍群を「売れている順番」、「新しい順番」等で並び替えることもできます。そして、購入する品が決まってクリックすると、さらにそれまでにその商品を購入した人がそれ以外にどのような商品を買ったり、興味を持っているかなどを知らせます。これで買ってしまうこともままあります。間違いなくこの機能が客の購入単価を上げていることでしょう。

また規模が大きくなればなるほど、消費者の行動(閲覧・購入)パターンに関するデータが普遍化され、その価値は増大していくことでしょう。そしてそのようなデータは、商品を卸すサイドからすれば、喉から手が出るほど欲しい情報のはずですよね(使いこなせる企業がどれほどあるのか甚だ疑問ですが・・)。ネットビジネスはどこかの会社ではないですが、虚業的な側面が拭いきれませんが、Amazonに関しては、限りなく実体のあるネット企業であるといえます。さらに言えば単なる「店舗を持たない小売業」というよりも、「恐ろしく効率的な小売業」といった感じでしょうか。

しかしこれだけeasyに本は買えますが、本を読む「時間」はどこにも売ってませんね。。
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by flautebanker | 2006-02-05 03:29 | business


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