2006年 03月 26日
ここ最近法事続きです。祖父の7回忌、祖母の27回忌(!)ということで、亀戸の普門院へ。その前も池上本門寺に行ったばかりです。 さてこの普門院、これまでに何度となく訪れている寺ですが、ちょっとWebで調べてみると、1616年(!)に南千住のあたりから移転してきたとのこと。その際に誤って梵鐘を隅田川に落としてしまい、そこが鐘ヶ淵(墨田区)の地名の由来となったと言われているそうです。全然知らなかった。。お経、墓参りの後は皆で会食。亀戸駅の近くの「升本」へ。初めて訪れた店ですが、美味しい。特に「あさり鍋」をゴハンにかけて食べる「あさり鍋めし」は絶品。それと亀戸大根を用いた数々の料理、どれも美味でした(ただし最後のアイスクリームと一緒に出てきた甘い大根はちょっと・・・)。 そんなグルメ情報はともかく、亡くなって7年も経つにもかかわらず、これだけの人が集まる祖父という人間には改めて驚かされます。聞けば銀座を愛し、酒・ばくち・女の3拍子揃った豪傑経営者で、祖母は相当苦労したようですが、なんとも憎めない人物で、加えて人を惹きつける何かがあったようで、周りにはいつもたくさんの友人・女性(!?)がいたようです。 そんな祖父に思いを巡らせていたら、とあるエピソードを思い出しました。それは私の1歳の誕生日を軽井沢の別荘で過ごしていたときのことでした(もちろん私に当時の記憶はありませんが)。祖父が祝いにかけつけてくることになってました。ところが、来る前日に祖父はとあるテロ事件に巻き込まれて瀕死の重傷を負ってしまいます。そう、三菱重工ビル爆破事件です。死者を8人も出す大惨事でした。祖父はガラスの破片を全身に浴び、何日か生死の淵をさまよいますが、奇跡的に一命をとりとめます。なんとも恐ろしい話ですが、最初に運び込まれた病院で何時間もかけて全身に刺さったガラス破片を取り除いたらしいのですが、その後別の病院で手術をしたところ、さらにコップ一杯分のガラス破片が取り出されたとのこと・・。 しかし祖父の偉大なところは、奇跡的に生還したことではなく、このテロ事件の後確か10年毎に「生還○年記念」とパーティを開き、数百人の来場者があったことでしょう。すごいです。 しかし本当にすごいのは、そんなやんちゃな祖父のすべてを知り尽くし、いつも凛としていた祖母かもしれません。私自身の記憶は朧げですが、なによりもこの会食の場で、そこら中から祖母の話が聞こえてきましたから。27回忌なのに!
by flautebanker
| 2006-03-26 00:00
| diary
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アバウト
20代後半に日本の金融機関から外資系投資銀行へ転職。毎日悪戦苦闘しながらディールを追っかけていく日常を徒然なるままに。一流の金融マンへの道は遠く険しい。。。 by flautebanker カレンダー
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