投資銀行家への道

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2006年 07月 02日

NYC part2 -- 携帯電話とblackberry

e0040531_23522654.jpg今回の出張においても私のvodafone 904SHは大活躍でした。JFKについた途端に勝手にキャリアを検索して、ローミングしてくれるのは何度やってもちょっと感動ものです。これに恐ろしく高精細な液晶画面(注)が加わり本当に快適です。ちょっとトラブルで一回修理に出しましたがそれは愛嬌ってことで。とにかくさすが「液晶のシャープ」って感じです。

(注:詳しくは知りませんが、携帯電話では初のVGA液晶とのことで、従来の4倍の解像度だそうです。驚くほど小さい字が表現できたりします。逆にこれまでの携帯で撮った写真が、あまりに液晶はあまりに高解像度であるため、粗く見えたりしますが。)

しかし、米国での日本の携帯電話の存在感は本当に皆無ですね。日本マーケットを席巻しているNEC、Panasonic、富士通などの電話機をみかけることはまずありません。もちろんシャープもです。それもそのはず、日本の携帯メーカーの各社のシェアはグローバルでみると1%くらいです。それに対し世界トップシェアのノキアは約35%、モトローラは20%強、これにサムスン、LGなどが続きます。これほどまでに携帯電話文化が根付いている日本が、圧倒的な「携帯電話鎖国」状態にあることは外にいかないとなかなか実感できません。

かといって日本の携帯電話が機能的に劣っているということはありません。むしろ最先端を走っているのではないでしょうか。液晶をカラーにしたのも、インターネット接続させたのも、はたまたGPSで位置情報を確認できるようにしたのも、すべて日本のメーカーによるものです。さらにいえば現在の主流である3Gの技術も日本が先駆けて導入したものです。

ではなんでこんなことになってしまったんでしょうね。その問いに対する一義的な解答は、2G時代に世界的に主流であったGSM方式ではなく、独自規格(PDC方式)にこだわったのが原因だ、ということになるでしょう。しかし、まだ疑問が残ります。PDC方式にこだわった国がもう一つあります。そう、お隣の韓国です。ではサムスン、LGと日本のメーカーの強烈な差はどこにあるんでしょう。

e0040531_0263099.jpgここからは完全な私見ですが、やはり日本の各メーカーは国内で満足してしまったのではないでしょうか。そういう意味でのグローバル性に少なくとも携帯電話ビジネスに関しては欠けていたのかもしれません。ソニーが、エリクソンと合弁会社を作ったのとは対照的です。加えて、電話機の仕様をそれぞれの地域の嗜好に合わせきれなかったのかもしれません。日本人はとにかく携帯メール好きですが、アメリカ人はそうでもないですもんね。日本の携帯電話のメールのうちやすさはすごいですし、ネット接続技術等はバツグンだと思いますが、これが刺さるのは日本だけなのかもしれません。他方、デザインはどうにも画一的で、あまりそそられません。アメリカで大ヒットのMotorala社のRAZORなんか、結構格好いいですもんね。機能を絞った3Gの低価格機種が主流のアメリカでは見た目も保守的な日本の「高級機種」はストライクゾーンから若干はずれていたのでしょう。

e0040531_037711.jpgそれはさておき、blackberryの浸透度は本当にすごいですね。ご存知のない方にちょっとご説明すると、Research in Motionというカナダの会社が開発した通信機能を備えるPDA(携帯情報端末)です。電話機としてももちろん使えます。会社のメールも自由自在です。

東京でNYやロンドンの人々とメールのやり取りをしていると、blackberryからの返信がやたら多いのである程度想像はしていたものの、それを軽く超えるものがありました。とにかく、会議中も食事をしているときも、グリグリ、カチャカチャ。もう中毒ですね、これ。Juniorはもちろんのこと、MDまでもが小さい機械と四六時中にらめっこです。確かにかなり便利だろうとは思いますが(特にhard workerなIBのjuniorスタッフを多少デスクから解放させてあげるのに貢献したかも!?)、逆にいえば仕事から24時間逃げられません。便利すぎるのも考えものですね。グローバルな投資銀行であるからこそ、このblackberryの存在がBankerの睡眠時間の削減に一役買っていることは想像に難くありません。このときばかりは携帯電話鎖国といわれようとも、独自規格に固執した日本にいたことに感謝!なんて思いながらNYのオフィスで何気なくネットを見ていたら、こんなニュースが。
NTT ドコモと RIM、BlackBerry を2006年秋に日本国内で導入

おーのー。
あんな小さな機械に翻弄される生活まではもはや時間の問題のようです。
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by flautebanker | 2006-07-02 00:58 | diary


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