2007年 06月 29日
すっかりほったらかしの本ブログですが、私自身の環境にも色々変化がありました。 詳しくは書けませんが、今一度勝負してみたいな、そんな感じです。 最近私の敬愛する先輩とも話していたのですが、思えば五年前、日系の金融機関から外資に転職するという行為自体は、そう、例えれば大きな船から(さしずめ大きな旅客船といった感じでしょうか。タイタニックとは言いませんが。。)、小さいクルーザーに飛び移るイメージでしょうか。船の大きさもクルーの人数もまさしく「メガ」旅客船とはくらべものになりませんが、一方でクルーザーには無駄なものはなく(船としてもクルーの人数も)、小回りも利くし、スピードも速かったように思います。そんなイメージでしたし、あながち外れていなかったように思います。 (ただし小さいといっても、それは日本での話であって、母船?は相当大きいですが)。 もちろんクルーにとっては厳しい環境かもしれません。人数も少ないですから、一人一人の責任は重いですし、何よりパフォーマンスが悪ければ即刻下船を命じられます(笑)。それが近くに船がいようがいまいが、夜だろうが嵐だろうがおかまいなしですから。外資の『船』なんてそんなもんです。究極的には日本航海撤退なんてこともあります。 しかしそんな私もクルーザーに移って早五年、時間というものは、『経験』を生み出し、それは換言すれば『慣れ』とも言えるでしょう。かつては死に物狂い、でも楽しく働いていた一クルーであった私も、いつしか高速クルーザーの乗組員となった当初の新鮮さを失ってしまったように感じてしまったのです。 それは転じて『恐怖』となります。つまり高速クルーザーに安閑としてしまうことで、自らのクルーとしての実力、スキルが劣化し、将来何らかの理由でクルーザーを降りなければならなくなったとき、どこのクルーザーからもお誘いがなくなってしまうのではないか。そんな切迫感みたいなものが私を『変化』へと突き動かしました。 もちろん『変化』にはリスクが伴います。昔ベストセラーになった『チーズはどこへ消えた』ではないですが、今築き上げたものを一旦捨てることは、周りから見れば愚行なのかもしれません。実際、何人かからそう言われました。ましてや外資系投資銀行という厳しい世界においてはなおさらなのかもしれません。 でも私のこんな、ともすれば極めて青臭い衝動を、いつもはお互いバカ話ばかりしている先輩ではありますが(笑)、このときは大いに賛同・共感してくれました。慣れた豪華クルーザーでブクブク太ってはいかん、と。具体的にどんな変化なのかについてはいずれ書きたいと思いますが、とにかく私はもう一歩踏み出すことにした、そんな状況なんです。
by flautebanker
| 2007-06-29 17:12
| diary
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アバウト
20代後半に日本の金融機関から外資系投資銀行へ転職。毎日悪戦苦闘しながらディールを追っかけていく日常を徒然なるままに。一流の金融マンへの道は遠く険しい。。。 by flautebanker カレンダー
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