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2005年 09月 20日

バイエルン国立管弦楽団 (9月20日 @サントリーホール)

9月20日
ズービン・メータ指揮バイエルン国立管弦楽団
曲目 R.シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』 op.20
:交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』 op.28
:交響詩『英雄の生涯』 op.40


e0040531_016353.jpg<言わずと知れた名門オケ。かのカリスマ指揮者カルロス・クライバーが振っていたオケだ。
先日新日本フィルを聴きにいってがっかりだったが、今回は大満足。
本当に素晴らしい演奏だった。
まずプログラムが素晴らしい。英雄の生涯はRシュトラウスが自らの一生を英雄になぞらえて書いた曲だが、「英雄の業績」という箇所で、それまでのRシュトラウスの作品の中の重要なモチーフが次々と出現する。その代表的な旋律が、本日の演奏会の前の2曲だ。単一の作曲家の作品で構成される演奏会はたびたびあるが、今回のはもう一歩踏み込んでいてなんとも洒落ている。

演奏はといえば、先日の新日本フィルの演奏とは別次元で、各奏者が単に音を出すのではなく、音楽を表現しようという熱意に満ちた演奏だった。最初の一音からグルーブ感たっぷり。終始オーケストラがうねりを生み出していた。

指揮者のメータの味付けは実にオーソドックス。最初のドンファンこそ、オケに自由に歌わせて且つドライブ感溢れる演奏だったが、後は終始オーソドックス。CDで聴くメータの演奏は正直面白さに欠くものが多いと個人的に感じていたのだが、やはり生演奏といCDは別物。今日の演奏は正統派ではあるものの決して退屈ではなく、実にストレートに「音楽」が伝わってくる感じだ。

そんなメータはインド人である。小澤征爾といい、いわば西洋音楽の非主流の地域の出身なわけだが、そんな彼らが欧米の指揮者よりも正当かつ伝統を重んじるのは面白い。
朝青龍はちょっと違うかもしれませんが、日本の伝統芸能に魅せられた、日本人以上に日本に詳しい外人さんのような感じですかね。

それにしても今日は「オール Rシュトラウス プロ」なわけだから、アンコールも当然Rシュトラウス、、、、と思いきやヨハン・シュトラウス「こうもり」序曲でした。
ドイツのオケが、インド人の指揮者のもと、下手するとウィーンフィルよりもウィーン的な演奏していたかもしれません。脱帽です。
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by flautebanker | 2005-09-20 23:52 | music
2005年 09月 13日

小澤征爾とロストロポーヴィチ

e0040531_0212125.jpgみなさんはロストロポーヴィチという音楽家をご存知だろうか?
彼はおそらく20世紀でもっとも重要な音楽家で、チェリストであり指揮者でもある。
(ちなみに彼はベルリンの壁の崩壊のとき、まさに壁が壊されていく傍らでチェロを弾いていたのだが--確かバッハ--アホな日本のアナウンサーが、「見てください!あそこでチェロを弾いてる老人がいます!こんなときにチェロなんて!」と彼を喜びのあまりチェロを弾きだした変わった老人扱いして失笑を買ってた)。

e0040531_022497.jpgそのロストロポーヴィチ氏だが、かの小澤征爾氏とキャラバンツアーを行っているには意外に知られていない。このキャラバンツアーというのは、普段生のクラシックに触れることのなし地方の町や村に小澤氏とロストロポーヴィチ氏率いる「キャラバン・オーケストラ」が直接出向き無料の演奏会を聴いてもらう、というコンセプトだ。今年で5回目を数えるそうだ。これまでに岐阜、長野、新潟、中国の北京・上海、岩手、秋田などを訪れているという。場所は学校の体育館だったり、老人ホームだったり、はたまたお寺の境内だったりと様々だ。当然空調もなにもないので、この両巨匠は汗だくとなって演奏している。ウィーン国立歌劇場の音楽監督と、20世紀最大の音楽家が、である。
そんなツアーの中で、こんなハプニングがあったという。とある市の歓迎会で演奏された高校生によるブラスバンドの演奏にロストロポーヴィチ氏が指揮者で飛び入り参加。曲はスーザの「星条旗は永遠なれ」だったそうだ。その演奏後ロストロポーヴィチ氏はこう言ったという。

「私はアメリカによって起こされたヒロシマとナガサキの恐ろしい悲劇をよく知っています。今、学生たちはアメリカの第二の国歌ともいうべき曲を見事に演奏しました。本当に偉大な国というのは、他の国を許すことができる国なのです。私は偉大な国、日本の国を心から愛しています」
なんとも考えさせられる一言だ。
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by flautebanker | 2005-09-13 00:32 | music
2005年 09月 09日

新日本フィルハーモニー

久しぶりに日本のオーケストラを聴きにサントリーへ。

新日本フィルハーモニー交響楽団第389回定期演奏会

曲目 コルンゴルト:交響的序曲『スルスム・コルダ』 op.13(日本初演)
R.シュトラウス:バレエ音楽『ヨゼフ伝説』交響的断章
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
指揮 クリスティアン・アルミンク


前半の2曲は、オーケストラを長らくやっている私でさえも一度も聴いたことのない曲。しかもこの「コルンゴルト」なる作曲家はかつて「モーツァルトの再来、神童」と呼ばれていた作曲家とのこと。生演奏を聴くこと自体が久しぶりだったこともあるし、バルトークの「管弦楽のための協奏曲 」(通称「オケコン」)はかつて私自身もウィーン(!)で演奏したこともある大好きな曲。俄然期待感が高まるが・・・・・、結論から言うと「最低」だった。

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by flautebanker | 2005-09-09 16:43 | music
2005年 08月 31日

フルート

e0040531_1113724.jpg

なんか最近どんどん内容が金融からそれているような気もするが、まぁそれはよしとして、私は実はフルート奏者だ。といってももちろんプロではなく、単なるアマチュア奏者です。
小学6年生の時から吹いているので、吹き始めてからかれこれ20年「前後」が経つ。
(ちなみにフルートは子供用の楽器とかはないので、ピアノやヴァイオリンのように3歳から、、とかいうのは不可能なんです)

正直飽きっぽい私だが、このフルート、そしてオーケストラでの演奏はまったく飽きることがない。演奏会は小さいのも含めて年間4-5回はやってきたから、もう100回近いのかも。米国にいたころのLos Angeles Junior Philharmonic Orchestraが初めてのオーケストラで、それを皮切りにいくつものオーケストラで吹いてきた。

フルートのような管楽器は弦楽器のようにみんなで同じ旋律を演奏するというスタイルではなく、多くても3-4人の奏者がそれぞれ独立した旋律を演奏する。当然首席奏者にはいわゆる「ソロ」が与えられていて、仕事では味わえないなんともいえない緊張感につつまれることになる。ベタな表現だが、「もう心臓バクバク」状態だ。
ただし曲によってはソロが多かったり、逆に少なかったりして、演奏会の曲目を決める際には一喜一憂があったりする。

そんなソロの中にも、非常に綺麗な旋律だったり、それこそ他の人が完全にお休みで、オーケストラで演奏するのが自分だけになっちゃう、みたいなものまである。そういうソロを我々は「おいしい」と表現するわけだが、数あるクラシック音楽の中に、フルート奏者にとって「おいしい」曲は多数ある。
ただ「おいしい」には好みも問題もあるし、やたら超絶技巧を求められたりする場合もあったりするので各人にとって様々。もちろん目立つということでは共通しているのだが。

これまで何曲も「おいしい」曲を吹いてきたわけだが、頻繁に演奏されるメジャーな曲にもかかわらず、自分が未だに吹けていない「おいしい」曲がある。

クラシック音楽をあまりご存知のない方には、なんのこっちゃという感じでしょうが、あえて書くと、
- ドヴォルザーク 交響曲第8番
- ブルックナー 交響曲第7番
- ブラームス 交響曲第1番
- ラヴェル 「ダフニスとクロエ」
- ビゼー 「カルメン」 「アルルの女」
- Rコルサコフ 「シェエラザード」

そんな中、ついに今般「シェエラザード」を吹くことになりました!
かなり技術的にはしんどい曲ですが、もうソロのオンパレードの曲です。
とても綺麗な曲なので、ご存知のない方は是非聴いてみてください。

いずれにしても最低でも上の曲を全部吹かないとオケはやめられんな、と思う今日この頃。
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by flautebanker | 2005-08-31 23:32 | music