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2005年 10月 30日

Boston Career Forum ご報告

予告通り先週Boston Career Forum(BCF)に行ってまいりました。
あ、もちろん採用側です。
(何人かの方が、私が就職活動に行ってくるのではという誤解をされていたようなので・・・。)

ご存知のない方に簡単にご説明すると(かくいう私も今回初めて知ったのですが)、本Forumは株式会社ディスコという会社が主催・運営する海外留学生を主に対象とした就職活動フォーラムで、毎年この時期にアメリカはBostonにて実施されます。参加する企業は日本企業ないしは私が働いているような外資系企業(ただし日本での採用)となります。参加企業は金融・メーカーと様々で、変わったところでは日銀なんかも参加していたようです。Bostonの他にもLondonなどでも同様のイベントが開催されているようですが、中でもこのBCFは最大規模だそう。よって全米各地、一部欧州から主に日本人の留学生が大挙して押し寄せることになります。日本人以外にも日本で働くことを考えている学生さんも参加可能で、事実かなりの日本人以外の学生さんの参加も見受けられました。

それにしても私自身は今回初めての参加でしたが、このさほど小さくないBostonの街に何千人という日本人学生が集っているその光景にはただただ驚くばかり。しかし私以上に驚いているのはアメリカ人でしょうね。しかも学生の皆さんは日本の丸の内界隈で展開される就職活動よろしく、紺やグレーなどの比較的暗い色のスーツで乗り込んできているので、その光景たるや、初めて遭遇するアメリカ人の目には正直異様なものとしか写らないでしょうね。

e0040531_23295483.jpgホテルの部屋から見たBostonの朝焼け。初日は本当に良い天気でした。


それにしても何でBostonなんでしょうかね。
さほど大きくないBostonの街に数十社の採用側の企業のスタッフ、そして3000人を超える学生が大挙してくるわけですから、Flightのチケットやホテルは相当抑えるのが大変だったようです。もっとも同僚から聞くところによれば、10年前くらいのBCFの注目度は今と比べようもないくらい低く、参加企業も本当に少なく、学生もまばらだったようです。古くから継続的に参加されているスタッフの方からすれば、感慨深いものがあるんでしょうね。

e0040531_23294368.jpg会場となったWorld Trade Center。



さてForum自体は10月21日(金)から10月23日(日)の計3日間(最終日は半日)で行われ、私は20日にChicagoを経由してBoston入りしました。


私自身留学の経験がないこともあり、なんとなく「留学生」に対して漠然とした尊敬の念があり、また私自身がそうであったように、日本いるごく普通の学生とは色々な面で違っているんだろうと勝手にイメージしていました。少なくとも留学生の皆さんは10代という若いときに、日本を飛び出す決断をしているわけですから。ところが、実際に面接してみると、前職の邦銀時代にリクルーターとして接していた学生とさほど変わらないことに驚きでした。もちろん英語が飛び交う頻度は多いですし、MBA等の大学院の学生さんは別です。

これも「留学」というものが昔と比べると、さほど大胆なものではなくなってきているからかもしれませんね。それに自分の意思ではなく、ご両親の方針で留学している学生さんも結構いらっしゃったように思います。ただこれまでBCFに何回か参加している同僚が曰く、学費を学生が自己負担しているケースが多くなっているような印象を受けるとのこと。これも長く続いた日本の不景気の影響ですかね。

それにしても投資銀行の人気ぶりにはすごいものがありました。自分のFirmも含めて、他のどの投資銀行のブースもひっきりなしに学生が訪れているという感じ(おかげで一回もランチにいけなかったくらい)。相当過酷な職場、且つ雇用の不安定な業界であるにも拘わらず、これほどまでに人気があるとは、正直戸惑う気持ちもあり。しかしながら面接していて、皆さん「投資銀行に興味あります!」と声高に叫ぶものの、大半の学生さんは投資銀行の仕事についてかなり誤解をされていたように思いましたね。現に志望動機は?と聞くと、「私は投資銀行に入って投資をしてみたい」と語る学生さんが結構多かったですし(笑)。それは極端な例だとしても、やはりこちらから見て優秀だなと思える学生さんは、様々なソースを駆使して、我々の業界のことをよく勉強しており、さらにいえばその中で自分が何をやってみたいのかについてかなり考えていたように思います。逆に言えば、そのような学生さんはまだ社会人経験がないにも拘わらず、そこまで我々の仕事について把握するに至った情報収集能力、理解力、そしてその前提となる一定の金融の知識がある優秀な学生さんだ、とも言えるでしょう。繰り返しになりますが、これは大学院生は除きます。特にMBAの学生さんには、そういった理解は大前提として、テクニカルな質問を含めて、シビアな面接を実施しました。

いずれにしても採用サイドからすると体力的には過酷な3日間でしたが、将来を夢見る学生と接した時間は、社会人になって10年以上経つ私にはいい刺激でした。新しい仕事への好奇心、向上心、こういったものを皆さんから分けてもらったような感じです。来年も予定があえば是非参加してみたいかな。学生の皆さんもがんばってくださいね。
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by flautebanker | 2005-10-30 00:55 | diary
2005年 10月 20日

BCF

さてさて私自身は初めてとなるBoston Career Forumに行ってまいります。
なかなかの盛況のようですから、楽しみです。

あと個人的にはもともとBostonには幼少の頃住んでいて、それ以来行っていないので、その意味でも楽しみ。25年ぶりくらいかな。随分と経ったなぁ。。。。
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by flautebanker | 2005-10-20 06:05 | diary
2005年 10月 17日

dealと報道

新聞記者は金融のプロではない。だから多少思い違いのところがあっても仕方ない。
特にストラクチャード・ファイナンスの分野など、非常に内容も専門的だし、内容も複雑だ。多少の事実との相違についてどうこう言う気はない。

しかし「会社とは?」という大命題の本質に迫る案件が続々と発表されている中、日本でもこういうことが起きるようになったかとしみじみ思う一方で、言葉は悪いがマスコミのレベルの低さが目に付く。

ここ数日メディアを騒がせている案件の報道を見ていてもそれを痛感する。
特に登場人物が上場企業である場合、その公式な発表の持つ重みについて、どうにも理解されていないような気がしてならない。
上場企業のトップの発言は法リスクを背負っている発言であって、それに対してメディアが「事実と異なるのでは」という類の意見を平気で唱えているのはどう考えてもおかしい。
トップが事実と異なる発表をしていたら証取法違反だ。となればマスコミはもっと公式な発表を読み解き、その裏にある背景を分析する報道をすべきだと思う。
もっとも新聞もニュース番組も、なんだかワイドショー的な演出がされている現在、最早それを求めるのことはナンセンスなんだろうか。
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by flautebanker | 2005-10-17 00:03 | business
2005年 10月 09日

「遺憾」という言葉 --某政治家の苦肉の解答

皆さん、「遺憾」という言葉の意味をご存知ですか?
よく経営トップの不祥事にかかる謝罪会見や、政治家が使う言葉です。

先ほど放映されてたクイズ番組での2択問題。
A:「申し訳なく思う」
B:「残念に思う」

正解は・・・
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by flautebanker | 2005-10-09 21:50 | diary
2005年 10月 08日

10月7日(金) --銀行時代の思い出--

今週も忙しかった。しかし前向きな案件が多く、気力は充実。

さて今日はかつての同期とランチ。
同期といっても、銀行の入行店の同期で、彼女はいわゆる一般職(今でもこういう就労形態があるのかは知らない)で支店等の窓口にいる女性陣である。
(注:皆さんご存知かもしれませんが、銀行の最初に配属される支店のことを「入行店」と呼びます)
約10年前だ、いっしょに働いていたのは。
思えばいっしょに支店の集まりで「一発芸」をやったり、ある種「戦友」とも言えるかもしれない。
彼女はもう銀行は辞め、今は別の仕事でがんばっている。

それにしても彼女と話していると、かつての銀行の支店で働いていた頃の事を思い出す。
もちろんいい思い出もたくさんあるが、やはり辛かったことは今でも鮮烈に覚えている。。。

☆某課長に毎日、「ボケ、死ね」とか言われていたり
(これは仕事の出来・不出来にはまったく関係なしにだ)
☆毎日何十キロもある硬貨の塊を運んだり
☆せっかく通した融資案件が詐欺まがいで、めちゃめちゃ怒られたり

(実行には至りませんでした、セーフ!)
☆バイクで外訪行ったら雨に濡れたマンホールで滑って転倒したり
☆客に自分の銀行株の下落を起因とする担保不足に関して追加担保交渉にいったり
☆客に融資を断りにいったら3時間説教されたり
☆雪の中、歩いて外訪10件をこなしたり
☆一日3回自転車がパンクしたり。。。


嗚呼、なんか次々とでてくる。相当悲惨な就労環境だな、こりゃ。
しかし私の入行店は港区の比較的おとなしいエリアにあった。
関西方面に配属になった同期とかのエピソードに比べれば相当マシだ。

でも自分の自慢は、
数字(ノルマ)で苦しんだことがないこと。
自分の実行した融資は1件も焦げ付いてないこと。


さらにいえば、この時期こういう環境で働いたからこそ人間的には(相当)鍛えられ、今があるとも思ってます。ちょっとやそっとのことでは動揺しません。はい。
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by flautebanker | 2005-10-08 20:31 | diary
2005年 10月 06日

ipod nano!

e0040531_064364.jpg2週間前くらいに注文したipod nanoが本日到着!
Apple storeでチラッと現物は見ましたが、じっくり手にしてみると、これ本当にスゴイ。
"Impossibly Small"はダテじゃないですね。
(っていうか失くしちゃいそうなサイズ・・)

これでapple社はSonyのwalkmanの追撃を振り切り、さらにシェアを伸ばしていくことでしょう。敵なしですね。
さらにvideo機能搭載の新機種の噂も。
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by flautebanker | 2005-10-06 01:00 | mono/物欲
2005年 10月 03日

事業の信託

10月2日(日)の日経新聞トップ記事は「事業の信託 可能に」という記事だった。

その内容は、現在検討が重ねられている信託法法改正案の中で、これまで「財産」に限られていた信託の対象を「債務」にまで広げる案が検討されているという。
これにより企業が一部の事業を他社に信託して運営を委ねる「事業信託」の仕組みが可能となるのこと。


私の勉強不足なのかもしれないが、この「事業信託」なるもの、何か先進的なことなんだろうか。新聞に記述されている具体例としては、

「医薬品等の多額費用がかかり、且つリスキーなビジネスについて、当該事業を負債ごと「信託」し、そのリスクを表象した受益証券を個人投資家等に販売して資金を調達。当該事業が失敗しても本体(おそらく委託者ということだろう)には損失が及ばない。

→当該事業の損失が本体に及ばないとあるが、であれば普通に考えればupsideも享受できないはず。upsideは切り離した張本人が享受し、downsideは投資家がとるなんてことはありえないからだ。ともすれば委託者は切り離した事業とは経済的にリモートな関係になるという観点において、当該事業を分割するなり、営業譲渡するなりして売却することと何が違うのだろうか。そもそも売れないような事業であるのかもしれないが(買い手がつかないという意)、「信託」という箱をかませることで投資家がつくようなものでも決してない。


「不振の事業部門の再生も他社に委託しやすくなる。電機メーカーが生産部門の一部をデジタル家電に強いメーカーに丸ごと信託し、相手先の技術などを利用した新製品の生産拠点にすることなどが想定される。」

→??? 意味不明だ。経営の放棄?それはともかく、技術提携、もしくは部門売却で済む話だし、信託の利用メリットはないように思える。さらにいえば優良企業が不振事業を切り離す際、そこに道連れとなる債権者はたまったものではない。
(会社分割と同じ議論ではあるが)


実際の法制審議会の試案を見ずに書いているので、正しく理解していない可能性が高い。本当はもっと真っ当な議論なんであろう。米国のように、比較的簡易的な手続きでセットアップでき、税務的に恩恵が受けられる(原則パススルー課税)ようなものを目指しているのであれば納得。ただいずれにしても開示上の問題、会計の取り扱いなど課題は山積みだろう。

証券化の器として、はたまた映画製作、油田開発などの複数stakeholderがjointで投資する、且つ有期限の事業などには有用であろう。こういった事例ならまだ理解できるのだが。
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by flautebanker | 2005-10-03 22:43 | business