2006年 01月 05日
皆様、あけましておめでとうございます。 本年も本ブログをよろしくお願いいたします。 そういえばこの新年、また合併によって新たなメガ金融機関が誕生しました。 思えば、かつて大手金融機関と称される企業体は23もありましたが、所謂「金融ビッグバン」を経て、その数は今やもう8。 このような大規模且つドラスティックな改革が実施された業界はありません。とかく物事の決断のかかるスピード感に乏しいとされる日本ですが、この金融機関再編にかかる改革の歩みは結果的にはグローバル対比においても遜色ないペースだったのではないでしょうか。 また好調な株式相場をリードするような格好で、銀行株はここ数ヶ月で飛躍的に上昇しました。が、足元の業績をよく見てみると、貸出Exposureの増加を牽引しているのは不動産関連であり、一般法人向けexposureはさほど増加していません(もちろんシンジケートローン等の活用によりむやみに貸出金残高を積み上げる運営はもはやしていないという事情もあるでしょう)。また貸出金にかかる利鞘も銀行間の競争激化による低下傾向は止まっておらず、またそれを補うだけの手数料収入が伸びているかというと、それほどまでの力強さはありません。 従って世間で言われているように銀行が完全に復活したというには若干時期尚早で、今まさにスタートラインに着いたところであると思います。 今後、証券取引法65条の課題(いわゆる銀・証の融合)、郵貯を含めた政府系金融機関の再編・民営化等、これからが金融再編の第2幕といえるのではないでしょうか。 こうしてみるとFIG (Financial Institutions Group=金融機関を担当するBankerのチームをこう呼称します)のbusiness opportunityはまだまだ豊富であり、引き続きhotなsectorであることに疑いの余地はないと思います。
by flautebanker
| 2006-01-05 01:33
| business
|
アバウト
20代後半に日本の金融機関から外資系投資銀行へ転職。毎日悪戦苦闘しながらディールを追っかけていく日常を徒然なるままに。一流の金融マンへの道は遠く険しい。。。 by flautebanker カレンダー
カテゴリ
以前の記事
2008年 08月 2008年 03月 2008年 01月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 09月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 フォロー中のブログ
二条河原落書 ハーバード留学記 LAT37N” 本石町日記 みなと横浜、音楽三昧 ベ... By The Thames 私の雑記帳ー読書ノートと... Cutting Edge E Komo Mai New York Tod... It's Glorious. ウォールストリート日記 本日の肴 -春夏秋冬編- ロンドンより愛を込めて 歌は世につれ世は歌につれ... 山吹町日記 ライフログ
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||