2006年 02月 06日
皆さんはタイトルの「HP 12c」を見て何を思い浮かべますか? 実はこれ、投資銀行を始めとする金融マンの間のベストセラーの金融電卓のモデル名なんです。かつてのHewlett-Packard社のproductで、今でも生産されてます(残念ながら日本での正規版の販売は終了しているようです)。 HP社はこのHP 12c以外にも金融電卓を生産してますが、同業の皆さんはかなりの確率で12cを使ってます。金融電卓としての機能は実に多彩で(まずもって全部は使いこなせません)、基本的なBond利回り計算から、カレンダー計算、ローン計算、はたまた与えられたCFからNPV,IRRなんかも計算できます。またプログラム作成して、走らせることもできます(すいません、できるらしいです。私はやったことありません)。 もっとも最近は目の前にPCがあればその機能のすべてがExcelでカバーできてしまうわけですが、それでもなおこの12cが愛されているのは次の理由からでしょう。 1)デザイン なんてことないデザインなんですが、両手に持ったときの感じと、キーを押すときの感覚がなんとも心地よいのです(私だけ!?) 2)独特の入力方法 この電卓、実は普通の電卓と入力の仕方が違います。 なにやら「逆ポーランド方式」というらしいのですが、1+1=2を計算させるのに普通の電卓であれば、この記号通りに打ち込みますが、HP12C では違います。 「1 ENTER 1 +」 と入力します。なんだかよく分からないかもしれませんが、「=」がないんですね。感覚的には入力が日本語通りとなります。つまり「1に1を足す」と入力するような感じですね。最初はとっつきにくいですが、慣れてしまうと普通の電卓が煩わしくなります。というのもこの入力方法だと、メモリーとか〔〕とかが不要になるんです。 例えば、「1 + 2 × 3」の場合、普通の電卓ですと、「2×3+1」と読み替えて計算するか、括弧キーを使って「1+(2×3)」と計算することになりますね。 12cの場合簡単です。「1 [Enter] 2 [Enter] 3 × +」。感覚的には、「1に対して2と3を掛けあわせたものを足す」といった感じです。 機会があれば、一度お試しあれ。
by flautebanker
| 2006-02-06 23:46
| business
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アバウト
20代後半に日本の金融機関から外資系投資銀行へ転職。毎日悪戦苦闘しながらディールを追っかけていく日常を徒然なるままに。一流の金融マンへの道は遠く険しい。。。 by flautebanker カレンダー
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