2007年 01月 08日
今更ですが、昨年11月のフィルハーモニア・エテルナの第12回演奏会にはたくさん方にお越しいただきました。本当にありがとうございました。 私のようなアマチュア奏者とプロ奏者の決定的な差は、「楽器を鳴らせるか否か」という点にあると思ってます。楽器が鳴る?音が出るということ?つまりflautebankerは普段音が出ないのか?と思われるかもしれませんが、そういうことではありません。 ここでいう「楽器が鳴る」とは、楽器が充分に響いて、楽器本来能力を最大限引き出し、楽器全体を共鳴させることにあると思います。 言うは易し。これが本当に難しいんです。 プロの方々は日々楽器を吹かれてますので、楽器はいつでも「鳴る」準備OKです。他方、私のような素人は、普段仕事に忙殺されてますから、楽器を吹ける機会なんて多くて週に1回。となれば、楽器がwarm upされて鳴り出すまでに、相当な時間がかかるんですね。体調が優れないときや、部屋の環境(例えばものすごく寒いとか)によっては、最後の最後まで鳴らないことがあります。 じゃぁ本番前に念入りに音出しすればいいじゃないか。仰るとおりです。それが大前提です。しかし、いざ客席を前にすると力むのか、はたまた緊張して手の温度が急激に下がるからなのか、それでも本番に思うように鳴らないことがあります。ここが決定的なプロとの違いなんですね。楽器の鳴らし方という点での安定感がまったく違います。 さて翻って昨年の演奏会ですが、細かいミスはともかく、楽器としては非常によく鳴っていたと思います。ディールの真っ只中で寝不足ということもあり、体調は最悪でしたが、不思議ですね。チェロ協奏曲にもかかわらず、一部の方からは「まるでフルート協奏曲だった」という評価。。これはこれでオケマンとして褒められた話ではないですが、内心してやったりという感じです(笑)。 それはそれとして、学生の頃から吹かせていただいてますが、十束先生の音楽作りは本当に素晴らしい。ただただ魅了されっぱなしです。もちろん山崎先生のチェロ独奏もブラボーでした。途中二人で演奏するところで、調子にのって煽っちゃいました。すいません。。。素人風情にもかかわらず。。。。 いずれにしても、この楽器の響き・感触を忘れずに次回の演奏会に臨みたいものです。
by flautebanker
| 2007-01-08 11:51
| music
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アバウト
20代後半に日本の金融機関から外資系投資銀行へ転職。毎日悪戦苦闘しながらディールを追っかけていく日常を徒然なるままに。一流の金融マンへの道は遠く険しい。。。 by flautebanker カレンダー
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